過多より偏り

思うこと、想うこと、事のこと

ドラマ「ホームルーム」最終話を見たよ

 久々にリアルタイムでドラマを完走しました。最初の記事なのにだとかお前は誰なんだとか、そういうのは一旦置いておきましょう。早速完走したドラマの話をしたいと思います。こちらです。 

 

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 無料試し読みキャンペーンで原作まんがを知り、少しずつ読み進めていたところ、全く存じていなかった実写ドラマ化のニュースを、キャストビジュアル付きで目にして驚愕しました。ゆーき(俳優:山田裕貴の呼称/勝手に呼んでいる)じゃん!と。

 

natalie.mu

 

 しかも連続ドラマ初主演!主役!!嬉しい!!!詳しい説明は割愛しますが、彼がデビューする前から知っていて、尚且つデビュー作にとても思い入れがあるので、勝手に親目線で「こんなに立派になって……絶対見るからな……」と意思を固くしていました。原作まんがは当然おもしろく、他キャストも気になる子がいて放送がとても楽しみに!ちなみに、SEDAI WARSも録画していたのになぜか再生できなくて見れなく……悲しい……。

 

 原作の第1話はいつでも読めるので貼っておきます。全く知らない方はこれで作品の感じを掴んでもらえたら。タイミングによっては第1巻がまるまる読めることも。

 

 

 原作まんが、途中までしか読めていませんが、実写ドラマの序盤はとても忠実に再現していたように思います。すぐにドラマが追い越してしまったので、省かれてしまった設定やオリジナル要素が足されたりしているかもしれませんが、最終話までとても楽しめました。とてもとてもおもしろかった。

 

 ここから本題。実写ドラマ最終回の話がしたいので、未視聴の方には何のことやらですが置いていきます。

 

ざっくりとした最終回までのあらすじ

 生徒に人気の高校教師である愛田凛太郎、通称:ラブリンは、自分のクラスの女子生徒である桜井幸子に対して陰湿ないじめをはたらき、素知らぬふりをして救うという偽りのヒーローを演じていました。一方で幸子は、そんなラブリンに対して救世主、ナポレオンのようだと恋い焦がれるように。そして、幸子は夜眠る前に、ラブリンからもらったカモミールティーを飲み寝静まったあと、ベッドの下に全裸で潜んでいたラブリンが課外授業をするのが、2人の日常でした。

 

 
 
 
 
 
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 なんやかんやあって、ラブリンが毎夜家に忍び込んでいることを幸子が知り、発見され問いただされ真実を話すと拒絶されてしまいました。自宅に帰ると、自分が罠にはめたはずの幸子の親友マルと、マルに恋するクラスの生徒が。幸子に異常な愛を向けていた証拠を掴まれ、捕まり問い詰められ軽くリンチに遭うラブリン。悲しいけれど、幸子への愛を再確認したラブリンは、次の日に学校でホームルームをすると言うのでした。どういうこと?あらすじおわり。

 

  ということで、箇条書きで概要を並べつつセリフを引用し、順を追って最終話の感想を書いていきます。がっつりネタバレです。

 

ホームルームを始めるまで平然と嘘をつくラブリン

 開き直って学校に来るのかと思いきや、ラブリンは教師の顔をしていつものように教卓に立ち、昨夜のいざこざでついた顔の傷を指摘されると「自転車でこけちゃった」と平気で嘘をつきます。第1話の最初から最終話のこの時までクラスの生徒たちにはずっとこんな調子で、わたしは「悪の教典」という作品の主人公であるハスミンを思い出していました。

 

www.mv.avex.jp

 

 ハスミンも高校教師であり、表面上魅力的で人気があるが、平気で嘘をつき、自分の邪魔になる者は容赦なく排除しようとする「サイコパス」です。それに加えて、平気で何人もの人を殺せるサイコキラー。公式サイトにあるうたい文句そのまま、嘘がバレると危惧したハスミンは、最終的に自分のクラスの生徒全員を殺そうとしたのでした。明言されてないですが、ラブリンはサイコキラーではないけれど、多くの共通点から「サイコパス」なんだろうなぁと思います。というか、普通の神経してたら全てを知った生徒の前で教師の顔して立てないでしょ、どうかしてるよ……。

 

愛を理由に正当化

 学校を辞めると話しだし、理由は今から説明する、と急に嘘をやめてホームルームと称した暴露演説を始めるラブリン。泣きだしたり物を投げつけたりする生徒たちもいる中、赴任したての頃を思い出しながら「お前らはクズ」「薄っぺらで空っぽな生徒」「校内にはびこる見せかけの平和」「ヒーローの出る幕なんてかけらもない」「俺は退屈で死にそうだった」と言い放ちます。

 第1話のタイトルにもある通り、「ヒーロー」がキーワードとして作中何度も登場します。彼は母親に対してトラウマがあるようで(特にドラマでは明確にされなかった気がするが、母親はラブリンのために自殺している)、それがきっかけで「ヒーロー」を目指しているようでした。守れなかった母親のために、代わりに誰かを守ろうと。その守りたい誰かが見つからず、ラブリンは燻っていました。そんななかで出会ったのが、シングルマザーの母親さえ行方知らずとなり、一人きりで生活していた幸子でした。幸子に自分と似たものを感じたラブリンは、その日から彼女のヒーローになろうと決意し、こそこそといやがらせをしては、その苦しみから彼女を救っていたのでした。ラブリンはそれを、「俺には““これ””がある」と黒板に大きく書いたの一文字を指しながら、それは“良いこと”であると、マッチポンプを正当化しようとしたのでした。どうしてそんなに自信満々なの?その自信少し分けてほしい。
 あと、ラブリンは完全に「偽りのヒーロー」なんですが、山田裕貴は「本物のヒーロー」だったんです。

 

www.oricon.co.jp

 

 海賊戦隊ゴーカイジャーのゴーカイブルー、序盤で割愛した彼のデビュー作です。こんな、本物のヒーローを演じた彼に偽りのヒーローを演じさせるなんて、なんて意図を感じるキャスティング……監督たちは当然ご存知、でしょうね……。おもしろいな〜〜。

 

あだ名がつけられるほどの人気者が、物を投げつけられ掴みかかられ床に転ばされ罵倒されながら踏みつけられる

 「俺と桜井がフォーカルポイントならお前らは背景」とまで言いだし、生徒たちを罵倒しまくったラブリンは、昨夜と同じように怒りが爆発した生徒たちから暴行を受けます。教壇から引きずり降ろされ教室の床で身を守るように丸まる姿は、まさしく地獄に転落するようでした。あんなに好かれてたのにいきなりどん底に。ちなみに原作でラブリンは英語教師(のはず)でしたが、実写ドラマでは美術教師になっていて、「フォーカルポイント」のような美術用語や、絵画を用いて話が進んでいくこともあり、おもしろい演出もたびたびあってとても良かったです。ラブリンが寝てる幸子を絵画の女性に見立てるのとか……シュールすぎて声出して笑っちゃった……。

 

 
 
 
 
 
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俺はただ、お前に会いたくて、ここに来たんだ

 昨夜の恐怖からか、家に閉じこもっていた幸子がついに教室に現れ、生徒たちの暴行を止めるシーン。ラブリンは、お前に会う為に学校へ来たと話しだします。昨夜、幸子に拒否されたにもかかわらず、真っすぐ彼女を見つめるラブリン。すごい、メンタルが強すぎる。教師と生徒として、学校でなら会えると思ったのですかね。真面目な幸子だから必ず来ると踏んでたのでしょうか。ラブリンの無理やり会いに行かず待ち迎えているところに、幸子との関係を修復できる望みを感じているような気がしてヤバイです。あと、幸子が「愛田先生を愛しています」と言っているのを偶然聞いてしまっている為、まだ相思相愛だと信じているのかもしれません。百年の恋も一時に冷めるのにね。

 

幸子が罪を吐露するシーン

 罪を抱えているのはラブリンだけでなく、幸子もでした。しかも、罪を背負った理由が「いじめが自作自演だとバレてしまいそうだったから」で、なぜ自作自演のいじめをする必要があったのかというと「愛田先生という“光"に救われたいから」という……。すれ違っているけれど、共に嘘をついてでも、ヒーローとして幸子を守りたいラブリンと、ラブリンという救世主に救われたい幸子は本当似通っているというか……。「私の中にもあなたに似た何かが潜んでいるかもしれない、だから、1年、3年、いや10年後かもしれないけど、あなたの愛を理解できるときが、いつか来るのかもしれない(中略)でも、今はできません」と、少々の自覚症状もありますし……。

 

「俺はお前を愛してる……お前は、俺を愛してくれた…………それだけは、それだけは……真実だよな?」

 幸子の告白を偶然聞き、その言葉を大切にしているラブリンは、涙を流して幸子に答えを求めます。

 そもそもラブリンは、幸子に愛されるためにヒーローになっていたのではなく、"愛するものを守る自分"を得るためにヒーローになっていたんだと思います。つまり、一方的に愛していただけで、“見返りを求めている"わけでも“愛されるのを期待していた"わけでもない、ということです。しかし、幸子が自分に好意があると知り、そんなこと考えてもいなかったラブリンは、幸子にどう応えればいいのか?と悩む話が前にありましたが端折ります。

 そんなヒーローのはずのラブリンが、幸子から愛を得て、自分が救われようとします。幸子が自分を愛してくれているならそれだけでいい、それ以外はどうでもいいと。しかし、幸子の答えは「さよなら、愛田先生」でした。いいぞ幸子〜〜!キッパリとしたお別れの言葉は大切!そう告げると振り返りもせず教室から去る幸子。駄々をこねて体をくねらし、桜井と何度も叫ぶラブリンが教室に残されました。BGMの演出が面白かった印象があります。

 

図書委員長の矢作と元生徒会長の白鳥さんが最高

 ものすごい欲目ですが、キャスティングからして最高です。適役すぎる。1話から最終話まで出番はまちまちでしたが、最後の最後まで良かったです。特に矢作役の綱啓永くんがツボでした。

 

 
 
 
 
 
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「愛は、人をおかしくしてしまうのでしょうか……私もいつかまた、おかしくなるのでしょうか」

 幸子の罪、いじめの自作自演から発展した流血沙汰の傷害事件。事件の真相解明後、その被害者である白鳥さんとのやりとりで感じた、加害者である幸子のモノローグが上記です。

 当時生徒会長の白鳥さんは、罪が暴かれるのを恐れた幸子に危害を加えられ、病院送りにされます。様々な思わぬ事態が起こったラブリンは、お見舞いと称して様子を窺いに白鳥さんの元へ向かいました。そこで、鉄の女と呼ばれるほど冷酷と名高い彼女を優しく扱うと、彼女にあっさり惚れられてしまいます。白鳥さんは決死の思いでラブリンに告白しますがさくっと振られ、以降もぬけの殻のようになり、生徒会長も辞めさせられてしまうのでした。

 そんなことがあったのに白鳥さんは「お互い恋愛のせいでおかしくなってしまっていた」と幸子のことを許してくれます。自らが同じ目線に立つことで理解してくれたんでしょうか、入院するレベルだったのにお優しい。でも、「校内恋愛、絶対禁止」の公約を掲げて、再度生徒会長に返り咲こうと準備を進めているようです。強かだな〜!あと、幸子のセリフでの匂わせがすごいです。”いつかまた”。

 

文字通り反面教師

 マルに恋するクラスの生徒、竹内が「相手の気持ち考えずに、自分の気持ちばっか押し付けるのってやっぱ間違ってるっつか、絶対ダメなんだよ」とラブリンを見て学習します。そもそも彼はちょっと不良で、そこまで暴力は振るわないが脅し等の悪さをする男でした。それがあるきっかけでマルに恋をし、告白しますがあっさり振られます。しかし、ラブリンの策略によって孤独になったマルを慰め、協力してほしいと言う彼女に「手伝うから付き合ってほしい」と食い下がります。マルは「成功したら」と了承し、見事ラブリンの悪事の証拠を集めて罪を暴きました。そして全てが解決し、付き合うかどうかの話になったようで、始めのセリフに戻ります。

 竹内は作中で珍しく、“恋愛がきっかけで改心する"キャラクターでした。困っているところにつけこみ、助ける条件として相手を手に入れようとしたものの、ラブリンを見て間違いに気づきます。そして話し合い、友だちとして関係を続けることになりました。あの惨状を目の当たりにして、我が身を省みることができるの、めちゃくちゃえらいと思います……。前日の地点でラブリンがヤバイことは分かってただろうけど、すごい冷静に見ていますね。ラブリンの暴走が少なくとも一人の生徒の役に立って、良かった良かった(?)。

 

屋上から通学路を見つめる幸子

 マルに誘われた幸子が屋上で過ごすシーン。女同士でありながら幸子に恋をするマルは、以前告白して振られているのですが、「幸子に迷惑はかけないから、好きでいていいかな?」と改めて問い、幸子は快く了承します。良かった……マルの周囲はきちんとコミュニケーションをとることによって、穏やかな人間関係を修復していきます。

 その一方、幸子は少し微笑むような顔をして、通学路を見つめます。視線の先には、自分とラブリンが彼の愛車(自転車)で二人乗りする姿が。あんな事があったのに、楽しそうにする二人を想像で思い描く幸子……。ラブリンからの愛は理解できなかったけれども、ラブリンへの愛は消えていないように感じます。桜井コレクションが飾られたラブリンの家に行って目を覚ましてほしい……。

 

5年後のラブリン

 5年後に飛び、逮捕されて刑務所にいると思いきや、髭面で肉体労働をしているラブリン。闇金ウシジマくんでよく見た、日雇い労働者のような姿をしています。えっ、通報とかされず普通に退職したんですか?家宅捜査されたら一発アウトですよこの人?のうのうと他の学校で教師を続けたり、未だに幸子のストーカーをしているわけではないようでした。今にも丑嶋社長が取り立てに来そうなビジュアルで、人気教師からの堕ちっぷりがとてもイイです。

 

5年後の幸子

 一方その頃、幸子はラブリンと同じ美術教師になり、ミケランジェロの「最後の審判」を用いて授業を行っていました。

 

www.musey.net

 

 多くの人に囲まれて中央に立つ男性がキリストであり、彼の審判によって人間の魂が”天国行きか地獄行きか”が決まる、という聖書の記述を元に描かれた絵画と言われています。キリストから見て天国へ昇る者が右、地獄へ落ちる者を左に配置し、天国と地獄の分離を描写しているそう。「マタイによる福音書」25章に、羊と山羊を善良と悪に例えて、右に羊(善良)左に山羊(悪)を置き、右は天国、左は地獄へ行くことを告げるという一節があります。このことからキリスト教において右は善、左は悪となっているそうです。「right」という単語が「右」の他に「正しい」という意味があるのは、この記述が大きく影響しているそう。

 しかし、実は“キリストが左右を入れ替えている”という一説もあります。幸子はその説から「天国行きと地獄行きを入れ替えている、つまり、善悪や常識というものは常に変化する」というメッセージも読み取れると説明しているところで……?

 

いつかの幸子のように、椅子にボンドを塗りたくられている男子生徒

 おいおい!!!!!こんな話の後にこの展開!もしかして幸子?幸子による男子生徒への愛が引き起こしているのか?いや分からない、ステイステイ……残り数分でこんなにワクワクさせられるなんて……。

 

先輩に飲み会に誘われる幸子

 「どうしても用事があって」と断る幸子に、先輩は「相変わらず付き合い悪いなあ」と返します。“相変わらず”ということはほとんど断っていると読み取れます。基本的に業務後はすぐに帰っているのでしょう。やはり幸子は、ラブリンと同じ道を辿っている……?そわそわしますが、同じ時間でのラブリンのシーンに戻ります。

 

スーパーでふらふらと買い物をするラブリン

 ラブリンのそばで少女がおもちゃを落とし、彼はそれを拾い上げようとします。

おい待て!!!そのおもちゃ!!!!!モバイレーツだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

sentai.b-boys.jp

 

 監督、デビュー作ご存知じゃん!!!!!!!!!!
 モバイレーツが映った瞬間、さっきまでの緊張感が全部解かれてどこかに行ってしまい、爆笑してしまいました。いきなりメタネタが飛び込んでくるのはずるいです。

 ラブリンが少女のおもちゃに触れようとしたところで少女の家族が通りかかり、母親がおもちゃを奪い取って少女を抱き上げます。そしてその母親は、自分が学校から排除した保険医でした。あんなにラブリンに猛アタックしていたにもかかわらず、彼には気づいていないようでした。

 父親を演じているのは杉野遥亮さん。なぜ……?と思ったら、同じ監督・脚本・音楽スタッフで制作したドラマの主演だったそうです。

 

www.mbs.jp

 

 同じスタッフ制作、気になります……。NETFLIXで配信しているそうです。珍しい。

 

natalie.mu

 

 そして、上記の劇中写真をご覧ください。父親、腕にアタックZEROを抱えていますね。

 

www.kao.co.jp

 

youtu.be

 

”#洗濯愛してる会”だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 メタネタに弱いと言ってるそばから盛られました。小ネタが……小ネタが多い……!

 

睡眠薬入りのカモミールティ

 ラブリンがスーパーで購入したのは、睡眠薬を混ぜて幸子に渡していたカモミールティーでした。あれから5年が経ち、幸子にも会わず、しかし未だ変わらず、ラブリンは幸子を想い続けていました。変なところでピュアを全うするラブリン……。彼は学校を辞めてから夜寝れなくなってしまい、自ら睡眠薬入りのカモミールティーを飲み、無理やり眠りに落ちます。そう遠くない未来、幸子と再び出会い、愛を確かめ合う夢を見ながら……。

 そう願いながら眠るラブリンのベッドの下には、なんとセーラー服を着た幸子が!!!!!!!!!!幸子どうした!!!!!!!!!!!!幸子は微笑みながら「先、生……♪」とつぶやくのでした……。ここのBGMの表現がとても怖かったです。30分弱とは思えない凄まじいシーンの連続でした。男子生徒の件は恐らくミスリードのようです。普通にいじめられているのか、もしくは他の……。

 

全体を見て

 途中、ミケランジェロの「最後の審判」を用いて語られた、「天国行きと地獄行きを入れ替えている、つまり、善悪や常識というものは常に変化する」というメッセージですが、最終話の展開全てに通ずるものがあるような気がしました。善と悪や立場等が逆転、入れ替わっているのです。

  • クラスの人気者→クラスのみんなから罵倒暴行を受ける(ラブリン)
  • 幸子にとっての救世主→幸子からの愛で救われようとする(ラブリン)
  • 先生に恋をする→校内恋愛、絶対禁止(白鳥さん)
  • 他人を脅すような不良→他人を思いやるように(竹内)
  • 人気者の高校教師→日陰者の肉体労働者(ラブリン)
  • 美術教師だったラブリン→美術教師になっている幸子
  • 幸子のストーカーをしていたラブリン→ラブリンのストーカーをしている幸子

 わたしが分かる範囲でこれぐらいです。この最終話に繋げるために、ラブリンを美術教師に設定したのでしょうか。深読みのしすぎかもしれませんが、制作陣の意図を汲み取れていたらいいなあ……。

 

まとまってないまとめ 

 おもしろかった、だけの言葉じゃもったいないのでだらだら長文で書き留めてみました。わたしの文章はぐちゃぐちゃですが、ドラマはキャスト、脚本、演出全てが綺麗にピタッと当てはまっているようでした……。特にBGMの演出が秀逸でおもしろかったです。なんとなく原作を読んだ方にはぜひオススメしたいです。

 

 そういえば、女性はなるべく脱がさないのに、男性はバンバン脱がして全裸にもなるのがおもしろくて、監督の趣味なのか?と調べてみました。(特撮には男脱がしがちの監督や、登場人物を水落ちさせがちの監督がいるので……。)

 

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 「全員死刑」の監督だ!!!!!!!!!!!!映画館で見損ねてしまった映画なので、どこかで配信されていたらこれを機会に見たいです。

 

youtu.be

 

 あと、主演の山田裕貴が出演している「HiGH&LOW」シリーズの映画4作が、4月12日まで無料配信中なので良ければ視聴よろしくお願いします。アクションシーンがとにかくすごいです!!!!!金がかかっている!めちゃくちゃ体が頑丈な人が出てきたり、すのこが大活躍したりします(?)ので是非。

 

youtu.be

 

おしまい。